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銀河巡礼

第20章 六の月 Ⅱ




世界に魔法がかかればいいのにね
美しい夢だけをみられるように…


細い息とともに
君は呟いた



その視線の先には
窓枠に切り取られた蒼い夜空



月明かりに向けて伸ばされた指先が
天にからめとられそうで
僕はたまらず
透き通る手首を掴み
胸元に引き寄せた






~月光


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