テキストサイズ

銀河巡礼

第23章 九の月 Ⅱ




夕陽の最後のかけらが 海にとけた



── そろそろ帰らなくちゃ…


少年は立ち上がり 鴎の問いに答える


── うん、僕の乗っている船は、あそこだよ



そうして彼は

指差した水底へ消えてゆく



波紋ひとつ残さずに…






~illusion


ストーリーメニュー

TOPTOPへ