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銀河巡礼

第26章 十二の月 Ⅱ




「…もう師走なんですね
でも
あなたは走ってはいけませんよ
かけっこは苦手なのですから…」


手元に残された手紙には
笑ってしまう心配事ばかりが綴られて…



今年もアドベントの紅茶を飲もう
君の好きな焼き菓子も用意した
冬薔薇も もう少しで咲くだろう


大丈夫…
の思いをこめた言葉を
君も笑いながら聞いておくれ

僕の胸のなかで






〜十二月


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