意地悪なご主人様の専属メイド
第6章 Love♡6
「わたしも、わたしもっ…日菜ちゃんに
会いたかった」
ぎゅっと抱きしめる力が思わず強くなる。
優しい日菜ちゃんの香り。
やっぱり、日菜ちゃんのことが大好き。
日菜ちゃんも小さな頃身体が弱く入院しがちで
学校を休むことが多かったそう。
だからわたしの性格みたいに
引っ込み思案で、人見知りで明るい子じゃなかった
みたい。
両親の影響で転勤も多かったから友達を
つくろうとはしなかったらしい。
だけどいまは
弓道部に所属していて、肩上のショートヘアが似合う可愛らしい女の子。
「…日菜ちゃん、だいすき。」
「わたしもだいすきだよ。胡花
ほんとうに心配かけて!まったく!」
ぎゅっと抱きしめる力強くて苦しいけど
嬉しい。