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僕らの青春は始まったばかり

第3章 やきもち

準備が終わって伊坂を車に乗せる

適当な世間話をしながら、僕らは学校近くの公園に着いた

「んじゃ、ありがと、後でね」

伊坂はそう言うとカチャッとシートベルトをはずした

どうせすぐまた会えるのに伊坂がここからいなくなるのがなんだか寂しく感じた、

「うん、じゃあ後で、」

僕は無理やり笑顔を作って伊坂を見送った

それから、伊坂がいなくなるまでその背中を見つめて、伊坂が自分の視界から消えると僕はゆっくりと車を発進させた







「おはようございます、」

職員室に入って先輩の先生に挨拶をする

教室で今、伊坂は何をしているのだろうか、誰と何を話しているのだろうか、、

他の人と話したり、校長先生のどうでもいい話を聞いてる時も、僕の頭の中は伊坂でいっぱいだった

5時間目は、伊坂の教室での授業だ
僕は予定表を見て胸をワクワクさせた
と、同時に心配にもなった

もし、誰かにバラしたりしたら、、、
いや、伊坂は、そんなことをするような子じゃないし、


結局他のクラスの授業の時も、職員室で、他の先生と話してる時も、僕は伊坂以外のことを考えることは出来なかった


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