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目の前、いや、正確に言うともっとおくのほうに伊坂がいたのだ

僕は気づいた時には、「伊坂、、？」と、小さく呟いていた

その声に気づいたように、見間先生も僕が見つめている方を見る

別に伊坂がいた事にそこまで驚い訳では無い
ただ、伊坂の隣にいた人に驚いたのだ

真桜奈、、、、 遠くからでもはっきりと分かるその小顔で可愛らしい顔が僕の目に歪んで見えた

ほんとに、、、真桜奈か、、？

どうして真桜奈と伊坂がこんな所にっ、、、

驚きとほんの少しした怒りと不安と嫉妬で僕はどうすればいいかわからなくなった

「あ、ほんとですね、伊坂くんと飯村さん、、｣
見間先生はそう言ってボソッと、あの二人付き合ってたんですね、といった

付き合ってる、、？あの二人が、、？
僕は、、、？

頭が混乱したけれど、とりあえず僕は、この場からさっさと逃げ出したくなり、
「すいません、生徒たちにはバレたくないので、ぱっぱと帰っちゃっても構わないでしょうか？今度またの機会で、、、、」
と、よく分からないことを言った

とりあえず早く逃げたい、立ち去りたいの思いが強く、見間先生に気を使うようなことが言えなかった

「あ、そうですね、ごめんなさい！また誘います！私東門から帰るので、」
見間先生も、僕が生徒にバレたくないと思ったのを感じ取ってくれたのか、ペコっとお辞儀すると、ぱっぱと東門へ向かってくれた

「お気を付けて！」
と、僕は言うと、ダッシュで車へと向かった