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僕らの青春は始まったばかり

第7章 誤解

「離して!そういうのは他の人にしてよ!」
僕は半泣きの状態で言う

何がしたいのか分からない
伊坂も、自分も

もう動画を晒されてもいい

もう、どうでもいいんだ

「先生、ごめん」

伊坂はそう言って僕を抱きしめた
僕より少し身長の高い伊坂はすごく暖かかった

「真桜奈とは、そういう関係じゃないし、そもそも真桜奈は俺が男が好きだってこと知ってる」



「でも、じゃあなんで一緒に遊園地とか?、、家泊まったりしたんでしょ?」

伊坂は軽く笑って言う

「真桜奈は唯太が好きなんだ」

「唯太、、?」

それでようやく気づく

同じクラスのあの子か、、、

「遊園地も唯太と満空も本当はいたんだ けど、はぐれちゃって多分先生はちょうどその時を見てたんじゃないかな、?」

スマホで、ほら、と4人で撮った遊園地の写真を見せられる

「じゃあなんでセックスしてくれなかったんだよ、、」

ホントは、さっきの理由だけで充分だったこれ以上何かを聞く必要なんてなかった

でも、欲しかった、伊坂が僕を愛してるという行動、声、態度、全てが欲しかった

「それは、先生が大切だから」

「大切、、」
繰り返してつぶやく

「まぁ、付き合って1日目って言うのもあったけど、大切だったからさ、あんまその傷つけたくなかったし、、、、」

伊坂は少し恥ずかしそうに言う

「先生は遊びじゃなくて俺としては本気なんだ、、先生だって俺の事本気、、でしょ?」

もう充分だ 充分愛されてる

「うん」

「ごめんね、もう先生のこと泣かしたりしないから、、」

伊坂はそう言って抱きしめてくれた

暖かい
暖かいな、、、

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