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ワルキューレの朝ごはん

第1章 鮮烈な裸身

今も自宅のクローゼットの奥で眠っている初恋の人(タミコ)のチャイナドレスも今、目の前で惰眠を貪っている彼女(カノン)のブレザーの制服も所詮は着せ替えの効く衣装に他ない。

その衣装をはぎとって見ればそこに裸の真実が露呈されるかと云えば、そうではないところに現在と云う名前の具体性の底知れない恐ろしさが潜んでいる。

そこには決まって不可視の存在(ゴースト)が隠れている。その意味を謎として宙に吊り、それに続くであろう彷徨と、回復し難い記憶が煽る(廃墟の幻)喪失と崩壊の過程は既にあらかじめ決定されているように思えた。

「カナダの首都はオタワ!」

阿呆の寝言を口走る少女。

それは苦しそうな顔で悪夢に
魘(うな)されているみたい

(し(。=△=)ノシ)Д∈∬∂)ノ

その覚醒を促すように2度3度と「ぐー」でぶん殴ってやる。

地味に痛い、、、

「ぐー」でぶん殴るな!

吐いてもらおうかなそろそろ

「ぐはっ!」

(∂∬ノД∈)。。(し(=△=。)。

ゲロ吐いてますやん、、、

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