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ワルキューレの朝ごはん

第1章 鮮烈な裸身

糸の断ち切られた操り人形の如く醜悪な風体の中年男に鮮烈な裸身を悪戯に玩弄されたいと云う奇妙な情熱の持ち主である
カノンと云う名前の少女は

醜悪な風体の中年男の居心地の良さを知って「絶対的美少女」の風格さえも備え始めていた

(∂∬=3=)d〜「(TV)」。

「今TV(大岡越前の再放送)観てるから邪魔せんとってー」

タミコに似たカノンはある愛の物語の語る愛の一語を反復するように17年の月日を経て同じ台詞を口走った!(゜Д゜。)。

タミコの裸身とカノンの裸身が脳裡に重なって見えた、どうしてこれほど酷似しているのか?

中年男の思考はその真の恐ろしさにうすうす気がついているが故にまるで子供が暇潰しに戯れる謎遊びのように問題を解答に因って埋められる瞬間を空しく待ちつつ「他人の空似だ」ぐらいにしか考えようとはしない。

「例えば17年後の今日2人でタイムカプセル、、、」云々。

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