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私のヒーロー

第5章 知らなかった過去

え、え?なんでそんなに笑ってるの?

あれーーー?私なんかおかしいこと言いましたっけ?

んーーーー、言ってませんねー

どうしたんでしょうか、八くんは

「お前さー気まづくて避けられてた人にこれから一応大事な話しようとしてて緊張してんのに、なにが「クッキー食べてくれたんだ!ありがと!」だよ!!w」

「あ…ごめん、タイミング悪かったよね」

「いや、いいよw 今のでなんか緊張とか全部吹っ飛んだから今回だけは許す」

「何その今回だけってw」

「え?次回やったら許さんから」

「あ、はい。分かりました。以後気をつけます」

なんか前みたいにこうやって八くんとちゃんと会話ができてる

いつの間にか気まづくなくなっていて

私が八くんの話を遮っちゃったのに怒らないでいてくれて

ものすごく大爆笑したのがいいきっかけだったのかな?

少しだけ私と八くんがこの雰囲気を変えたんだ

私もいつの間にか前みたいにいつも通りに話しちゃってたしw

前まで避けてたのが嘘みたい

「それでさ…話があるんだけど」

あ…そうだった。ここに呼ばれた本来の目的

本当は聞きたくない

けど八くんは勇気を出して言おうとしてる

だったら私も…もう逃げたくないから!

「な…なに?」

「俺の…"あのとき"の話を聞いてほしいんだ」

「え…だって…」

この前怒らせちゃったのに?

私が聞いてもいいことなの?

「蜜には知ってて欲しいからさ」

「…わかった」

「実はな…」

八くんは話し始めた

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