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私のヒーロー

第5章 知らなかった過去

八side
あれはまだ俺が中学2年生の時に起こったことで

俺は本当にまだまだ子供で大事な子一人も守れなかった

守れなくてあんなことになるなんて思ってもみなかった

確かあれは夏だったはず

中学に入学してから俺と夢はすっけー人気者で

先輩からも同級生や後輩からもモテモテだった

告白なんて1日に多くて5回とかでほぼ毎日だった

けど俺も夢も…ちゃんと断っていた

夢には話で聞いたけどあゆちゃんっていう女の子がいたから

俺はなんか違うなーって思ったんだよな

なんか別に俺のこと好きじゃないみたいな感じがした

どーせ、俺と付き合って人気になりたかったりとか自慢したかったりとかかなって思った

みんなから注目を浴びたいだけなのかなって

でもたった1人だけ…なるだけは違ったんだ

なるは俺の心にすんなりと入ってきた

俺が好きになるのも時間の問題だった

でも俺のなるの事が好きって言う気持ちだけで

なるを傷つけてしまうなんて思ってもみなかった

夏休みになって、俺は夢たちと一緒に遊園地に来ていた

なるのこと好きだって気づいてから何日か経ったけど

告白する勇気がなくて今の関係が壊れるんじゃないかって怖くて不安で告白できずにいた

夢は俺の親友だったからなんでも相談してた

そしたらあきらさまにわかる態度でなると観覧車に乗ることになったんだ

これってもしかして告白しろよってことか!?

タイミングくれてありがとう、でも余計なことをしてくれたよな

「はーち!もーなに緊張してるの?w あ!もしかして高いところ怖いとか?」

「っ!!んなわけねーだろ!」

「うっそだー!今びくってしたもん!」

「それはお前が急に話しかけてくるからだろ!?」

「またまた〜ww」

にやにやしていて、意地悪してるってすぐに分かった

俺は仕返しがしたくて今しかないって思って

なるに…告白をすることに決めたんだ

もうすぐ頂上

観覧車の頂上でキスをすると幸せになるっていうジンクスを聞いたことがある

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