テキストサイズ

私のヒーロー

第5章 知らなかった過去

女子なら誰でも憧れるもので

なるもされたいって友達と教室で騒いでいたのを覚えていた

「なる…こっち、向いて?」

「なに?」

外の景色を見ていたなるが俺の方を向いた

チュッ… 俺はなるにキスをした

なるの事が好きで、大好きで

俺はまだ子供で誰かに取られちゃうんじゃないかって焦ってて…

夢がくれたチャンスを俺は無駄にはしたくなかった

それに…夕焼けに照らされるなるの横顔が綺麗で

胸がすごいドキドキしてて

『キスしたい』

なると付き合ってもないのにそう思ったんだ

いきなりキスしたからすげー驚いているなる

「な、な、なんで!?」

「俺、好きな奴しかキスしないよ?」

「そ、それって…///」

みるみるうちに顔が赤くなっていくなる

顔が赤くなるってことは…そーゆーことでいいのか?

「ジンクスされたいって言ってたから…。ごめん、無理にキスして。」

「ううん、嫌じゃなかったよ?」

「…俺、なるの事が好きだ。俺と付き合ってくれませんか?」

「はい!」

俺たちは2回目のキスをした

やっぱりジンクスって本当なのかもしれないな

だって今、俺たちは幸せになれたんだから

でも思ってなかった…俺のせいであんなことになるなんて

2回目のキスをしたあと俺たちは緊張して何も話せなかった

前までは普通に話してたのに、不思議だな

観覧車から出て、夢たちが待っている遊園地の出口へ向かった

あれ、なんで夢しかいないんだ?

出口には夢しかいなくて…

「あれもう1人は?」

「あーなんか先帰るって。用事ができちゃったみたい」

「あー、そっか」

「それで、君たちは?」

「無事に付き合えたよ?」

「まじ!?おめでとー!何か言うことは?w」

すげーニヤニヤしている夢

まじでうざいww

どうせ言うまで言ってくるんだから早めに言うか

「夢のおかげだよ。ありがとなー」

「ちょー棒読みじゃん!ww まぁーいいけどさ」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ