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隣のアイドル

第2章 *Episode1




「医者の立場からすれば産まないという選択肢を勧めることはできない。
ただ、それを抜きにすれば……」


「わかってます……。
亮平さんに迷惑はかけません。」






大人の飲み会、
いわゆる合コンで私たちは知り合った。



人数合わせとはいえ、
既婚者が参加するなんて反則だと思う。



だって現実にこうやって、
好きになってしまうことがあるから…ーー







「美咲が産むなら、もう会わない。」







たとえ産まなくても、
私たちは二度と会ってはいけない。



亮平さんと一緒になれなくても、亮平さんとの子供が産めることを私は幸せに感じるから。それほど好きだから。








「もう、会いません。
私たち別れましょう。」







亮平さんにこの先会えなくても、
この命を一生愛せることを幸せに感じます。



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