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愛が育つ

第1章 愛が育つ

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 わたしは先生のことを気遣いせずに、気持ちよくなることだけを考えていればいいと、言ってくれました。
 わたしは、先生の優しさが嬉しくて、思わず先生に抱きつき、泣いてしまいました。
 先生は、わたしを優しく抱いてくれながら、さっきはわたしが失神しなければもうすこしでイクところだったと言ってくれました。
 先生がそう言うのは、わたしに気遣いさせないためだろうと思いましたが、先生の優しさに甘えていようと思いました。
 先生の優しさがほんとに嬉しかったからです。
 わたしはいままでは、セックスを教えてもらうだけの先生と思っていましたが、先生を好きになりました。
 だって、失神するほどわたしだけが気持ちよくなったのに、もういちど愛したいと言ってくれたんだもの。
 もういちどセックスをしたいではなく、もういちど愛したいと言ってくれたんだもの。
 それに、先生とわたしは、からだの相性がこんなにいいんだから、お互いに好きになる運命だと思うんです。
 そんなことを考えていたら、先生がわたしをじっと見ているではありませんか。
 「花子ちゃん
  どうしたの?」
 「あっ
  ごめんなさい
  ちょっと…」
 「私が
  もういちど
  愛したいと
  言ったのが
  嫌だったの?」
 「嫌だなんて
  思うものですか
  愛してほしいです
  わたし
  先生を
  好きになったと
  思っていたんです」

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