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愛が育つ

第1章 愛が育つ

         25

 「それは
  嬉しいな
  私も
  花子ちゃんが
  好きだよ」
 「先生
  ほんとに?」
 「もちろん
  だから
  もういちど
  愛したい」
 「先生
  わたし
  嬉しい」
 先生は、わたしを優しく抱いてくれました。
 そして、優しく優しく、キスをしてくれました。
 さっきは、セックスをする準備のようなキスみたいでしたが、いま先生がしてくれるキスには、愛があるのがわかります。
 そんなことは、女の子にはわかるのです。
 愛があるキスなのか、おざなりのキスなのか。
 先生は、わたしをじっと見つめながら、わたしの唇のやわらかさを味わうようなキスをしてくれるのです。
 先生の唇とわたしの唇をあわせたまま、わたしを優しく見つめてくれるのです。
 そして、すこしずつすこしずつわたしの唇と唇のあいだで、舌を動かしてくれはじめました。
 へんな言いかたですが、ちょっとオズオズとでもいうような、このまま舌で舐めていていいですかと、わたしに聞いているような感じなのです。
 わたしは、それに応えるように、わたしの唇のあいだにのぞいている先生の舌を、わたしの舌で撫でてあげました。

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