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ぼっち─選択はあなたに─

第14章 バトルトーナメント【3回戦】

「先手必勝よ! エンジェルブレイク!」

 アバレセーラーはそう叫ぶと、如意棒を伸ばし勢いよく地面に突き刺した。

「あたしの本気……見せてあげる」

 そしてアバレセーラーは如意棒を片手で掴むと、ポールダンスをするかのように滑らかに踊り始めた。
 
 天井に固定されてない如意棒は体重をかけるごとに四方八方にグニャリと曲がる。

 アバレセーラーは大きく体を反らすと、完全に露になった胸をヤマモトゲンスケの目の前に見せつけた。かと思うと、一瞬の隙をついて顔面に蹴りを繰り出した。

「!」

 ヤマモトゲンスケは咄嗟に腕で防御する。

「あれぇ~、今見たよね? あたしのおっぱい、チラッと見たよね? あはっ、眼帯のおっさんもやっぱり男だったんだぁ~」

「……」

「やだぁ、そんな冷たい目で見ないでよ~。本当は興味あるんでしょ……あたしの体に!」

 アバレセーラーは地面に突き刺さった如意棒を素早く抜くと、今度は縮んだ如意棒を自らの胸の谷間に挟んだ。

「ねぇ、ほら見てぇ~。入れたり、出したり……どう? ムラムラしてくるでしょ?」

 アバレセーラーの上下に動く如意棒を見て、ヤマモトゲンスケは右手をゆっくりと自分の股間のそばまで動かした。

ウラユ「え! うそ!? ヤマモトゲンスケさん、まさか自らの棒を掴んで!?……うそ、やだ!」


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