新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第7章 死神
狛犬「あぁ〜よく分かったね、ニノ。」
二宮「まぁ…顔くらいは。」
聖輝「あっあの!錦戸さん!!」
錦戸「……。」
聖輝「あっあの…すっすみません!急に話しかけて…あの…僕」
狛犬「危ないっ!!」
聖輝「えっ?」
シュッ
狛犬「ゔっ…!!」
聖輝「こっ狛犬さん?!」
二宮「相葉さん!!」
狛犬さんの右腕から血がポタポタと流れていた。
錦戸「……。」
聖輝「あっ…あっ…!!」
狛犬「お前…!!」
錦戸「狂犬……クク……」
血がついたナイフをペロリと舐めると、死神は何処かへ行ってしまった。
聖輝「こっ狛犬さん!!大丈夫ですか?!」
狛犬「平気だよ…これくらい…涼野くんは…ケガはない…?」
聖輝「はっはい…」
二宮「あいつ…今お前の目狙ってた…」
聖輝「えっ?!」
二宮「相葉さんいなかったら…確実に殺されてたな…」
聖輝「そんな…!!」
狛犬「よかった…ケガ一つなくて…」
聖輝「狛犬さん…狛犬さーん!!」
僕は狛犬さんに抱きついて泣いた。
あまりの恐怖に…しばらく狛犬さんから離れられなかった。