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聖輝「あっあの…それはちょっと……」


櫻井「えっ…何か用事でもあるの…？」


聖輝「あっいや…そういうわけでは…」


櫻井「じゃあ行こうよ！断る理由なんてないでしょ？」


聖輝「そっそうですけど……」


どうしよう…


女性と偽ってデートするのはちょっと…


櫻井「…聖子ちゃん…俺のこと嫌い…？」


聖輝「えっ…？」


櫻井「俺のことしつこい奴って思ってる…？」


聖輝「いっいえ、そんなことは…」


櫻井「ごめん…知り合って間もないのに…ちょっとしつこかったね…俺…好きな人の前だとすごいアプローチしちゃうんだよね…」


櫻井「何かさ…他の奴らに取られたくないって思って…独占欲がどんどん増してくるんだ…」


櫻井「だから…他の男から連絡先受け取ってる聖子ちゃん見た時…すっげぇ嫉妬した…」


櫻井「情けないよな…そういう仕事だから男から誘われるのは当たり前のことなのに…」


聖輝「櫻井様…」


櫻井「…聖子ちゃん…いいよ、ごめん…その男とデートしておいでよ。元々は向こうと先に約束してたんだし…」


聖輝「……。」


ギュッ
(櫻井様の手を握っています。)


櫻井「えっ…？」


聖輝「櫻井様…ごめんなさい…私…櫻井様を傷つけてしまいました…」


聖輝「正直…櫻井様とお出かけするのはすごく緊張しますし…私みたいな何の取り柄もない子が櫻井様みたいなエリートの方と一緒に歩いていいのかって…不安に思っていました…」


聖輝「でも…だからといって…それを言い訳にデートのお誘いを断るのは自分勝手すぎました…ごめんなさい…」


櫻井「聖子ちゃん…」


聖輝「…櫻井様、日曜日…私とデートをしてください。」


櫻井「えっ…いいの…？」


聖輝「はい、一緒に雑貨屋さんに行きたいです。」


櫻井「聖子ちゃん…ありがとう！」


僕は日曜日、櫻井様とのデートの約束をした。