新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第11章 武田信玄
春樹「それにしても…2人とも大丈夫?最近全然休んでないだろ?」
鷹人「あぁ、俺は大丈夫だ!裕子の方を心配してやってくれ。」
裕子「あら、私だって平気よ?」
聖輝「でも…ついこの間ベテランさんが辞めちゃったんですよね…」
鷹人「まぁ、確かに長年ウチで働いてくれていた人が辞めたのはちょっとイタイな…」
裕子「そうね…せめて経験者がバイトで来てくれたら嬉しいんだけど…」
春樹「経験者ねぇ…」
鷹人「それこそ、忠義が復帰してくれたら一番いいんだけどな。」
聖輝「忠義?」
春樹「ここでバイトしてる子なんだけど、今年に入ってから事故に遭って今病院で入院してるんだ。」
聖輝「そうなんだ…」
鷹人「結構重症だったみたいだからな…医者からみると回復してるのが奇跡だっていうくらいだそうだ。」
聖輝「そっそんなに酷い事故だったの…?」
春樹「救急車で運ばれた時は全身血だらけだったらしいからね…」
聖輝「えっ…?!」
鷹人「実際に事故の瞬間を見た人はいないらしくてな…何が原因でケガをしたのかはっきり分からないらしくてな…」
裕子「忠義くん自身も事故の記憶は曖昧らしくて…まぁ…正直思い出したくない過去よね…」
聖輝「そっか……」
よっぽど酷い事故だったんだろうな…