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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第11章 武田信玄



聖輝「あの…忠義くんは…今どうしているんですか?」


春樹「今はもうすっかり回復して、リハビリ頑張ってるよ。」


裕子「この間お見舞いに行ったんだけどね、まだはっきりとした退院が決まってないらしいのよ。」


鷹人「まぁ、足の状態が良くなり次第だろうな。」


聖輝「そっか…良かった…回復して…」


春樹「この店にたっちゃんがいたら親父も助かるよな。」


鷹人「あぁ、忠義は俺の代理になるからな。」


聖輝「代理?」


裕子「忠義くんね、お料理が得意で働いてる時は主人のポジションにいるのよ。」


聖輝「えっ?!そうなんですか?!」


春樹「それに明るくて力持ちだし、すっげぇ優しくていい奴なんだよね。」


裕子「お店で働きながら通信制の高校に通ってるのよ、本当しっかりした子なのよね。」


聖輝「通信制?」


鷹人「何でも、両親が離婚してから経済的に苦しいらしくてな…家計を助けるためにバイトしながら勉強してるみたいだな。」


聖輝「へぇ…大変なんですね…」


春樹「でも、たっちゃんは勉強も働くのも好きだって言ってたから今の生活すごい充実してるみたい。」


聖輝「そうなんだ…本当に優しい人なんだね。」


春樹「だろ?だからたっちゃんってこの町の人達に愛されてるんだよね。」


聖輝「へぇ…僕も会ってみたいなぁ…」


裕子「あら、もしよかったらこの日曜日一緒にお見舞い行く?」


聖輝「えっ?!いいの?」


鷹人「あぁ、日曜日は臨時休業してみんなで忠義のお見舞い行くか!」


春樹「うん、俺も部活休みだし久々にたっちゃんとゆっくりしゃべりたい!」


鷹人「じゃあ決まりだな!」


大倉くんかぁ…どんな人なんだろう…

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