新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第3章 さが高
「なっ何だよあいつ…」
「ははっ、こいつが弱かっただけだろ!」
「おらぁっ!!」
バキィッ!!
「がはっ?!」
ゴキッ!!
「ゔっ…?!」
バキッ!!
「ゔぁっ??!」
壇上にいた男子生徒は降りてきては次々と新入生達をボコボコにしていく。
バキィッ!!
「ぐっ…??!」
ガッ!!
「くだらない。」
ギギ…
「ぐっ…ぐるじ……」
「てっぺん狩りとか俺が1番強いとか…弱い奴が吐くセリフほど虫唾が走るものはない。」
ガンッ!!
「がはっ…ゲホッ…ゲホッ…!!」
「汚ねぇ声で喋りやがって…今度俺の前で喋ったら…殺す。」
「「「「「「「??!」」」」」」」
彼の殺気が体育館全体に広がり、さっきの様子が嘘みたいに全員が息を殺した。
聖輝「……。」
なっ何なの、あの人…
「いいぞー!!ケルベロス!!」
「さすがケルベロス!!」
「ケルベロス!!」
「「「「「ケルベロス!!ケルベロス!!」」」」」
聖輝「けっ…ケルベロス…?」
体育館内にケルベロスコールが鳴り響く。
「「「「「ケルベロス!!ケルベロス!!」」」」」
「3秒以内に静かにならなかったら殺す…!!」
「「「「「「「……。」」」」」」」
彼が言葉を発した途端、物音ひとつしないほど静寂に包まれた。
「……。」
優誠「まっマジかよ……」
聖輝「……。」
ケルベロスって何だろう…
思わぬハプニングが起こりつつも、始業式は終わった。