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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第20章 5syoku



聖輝「…松本さんって…本当優しいですよね…」


松本「えっ?」


聖輝「狛犬さんも言ってたんですけど…すごい正義感があって…不良なのにいろんな人に優しくて…」


聖輝「だからかえでさんとも……」


松本「かえで?」


聖輝「はい、松本さんとかえでさんって……両想いなんですよね?」


松本「えっ?」


聖輝「狛犬さんから聞いたんですけど…僕もこの間2人の姿見て…お互い好きなんだなぁって思って…」


松本「……。」


聖輝「いいですよね!幼なじみって…何でも分かってくれる人がいてくれるって…いいですよね……」


松本「……涼野。」


聖輝「はい。」


松本「確かに俺はかえでのことが好きだ。でもな……」


松本「あいつは俺が好きじゃない。」


聖輝「えっ?」


松本「あいつが好きなのは……雅紀だよ。」


聖輝「狛犬さん……?」


松本「確かにかえでとは2人でよく買い物に出かけたりするけど…ただそれだけ。」


松本「あいつが好きなのは雅紀、俺じゃない。」


聖輝「でっでも…狛犬さんが…」


松本「あいつ…俺の気持ち知ってるから…俺とかえでをくっつけようとしてるんだよ。」


松本「あいつもかえでのこと好きなのに…本当自分を犠牲にしてまで相手に尽くすから…」


聖輝「でっでも…かえでさんは…かえでさんは…松本さんのことが…」


松本「違う…あいつが好きなのは雅紀だ……本人から相談されるから。」


聖輝「相談……?」


松本「まーくんがあたしの気持ちに気付いてくれないって……」


聖輝「じゃあ……両想いなのは…」


松本「雅紀とかえで、俺は関係ねぇよ。」


聖輝「そっ…そうだったんですね…」


松本「他の女と付き合って、かえでのこと諦めようとしたけど…ダメだった。」


松本「あいつ以上の女は…いない……」


聖輝「松本さん…」

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