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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第22章 御曹司の疑惑



コンコンコンッ


ガラガラ…


「失礼します。」


「いらっしゃいませ、櫻井様。」


櫻井「こんばんわ。」


「今日は綺麗なお姫様とデートですか?」


聖輝「おっお姫様?!」


櫻井「そう、俺のフィアンセ。」


聖輝「ふぃっ…?!」


「ふふっ、それはそれは大変うらやましいです。」


櫻井「でしょ?俺の初恋なんだよね。」


「初恋ですか〜、いいですね。」


櫻井「ありがとう。」


「櫻井様、いつものコースでよろしかったですか?」


櫻井「うん、あとは…飲み物どうする?」


聖輝「えっ?えっと…おっお茶で…」


櫻井「じゃあお茶2つ。」


「珍しいですね、いつもは白ワインなのに。」


櫻井「今日車運転してきたからね。」


「なるほど、かしこまりました。」


ウェイターがお辞儀をし、個室を出た。


櫻井「聖子ちゃん…今日の服装…」


聖輝「えっ?」


櫻井「ごめん、立ってもらっていい?」


聖輝「はっはい…」


僕はイスから立ち上がり、翔くんの横に立った。


櫻井「……。」


聖輝「あっあの…」


何か変なところあったかな…?!


聖輝「しょっ翔く」


櫻井「綺麗だ…」


聖輝「えっ?」


櫻井「すごく綺麗だよ…」


聖輝「あっ…ありがとうございます…///」


櫻井「いつもと違う聖子ちゃんを見た感じだよ。」


聖輝「いつもと違う…」


確かに、翔くんと会う時はいつもロリータ系のメイド服着ている。


櫻井「…ははっ、綺麗すぎて何か緊張するなぁ…」


聖輝「私も…ドキドキしています…」


櫻井「えっ本当に?」


聖輝「はい…」


櫻井「聖子ちゃん…」


翔くんは僕を優しく抱きしめる。


聖輝「…翔くん…」


櫻井「聖子ちゃん…」


お互いしばらく見つめあい、そして…


ゆっくりと唇を重ねた。

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