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新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜

第22章 御曹司の疑惑



聖輝「んっ…」


櫻井「聖子ちゃん…可愛いよ…」


聖輝「翔くん…」


僕…今すごいドキドキしてる…


僕が女の子だったらなぁ……


コンコンコンッ


ガチャッ


「失礼します。お飲み物お持ちしました。」


櫻井「あぁ、ありがとう。」


「櫻井様、あとでオーナーがお話したいことがあるそうなのですが…」


櫻井「そっか…分かった。」


「では、失礼します。」


聖輝「……。」


櫻井「聖子ちゃん、お茶だけど…乾杯しよっか。」


聖輝「はい。」


櫻井「じゃあ…乾杯。」


聖輝「乾杯。」


チンッ


聖輝「ゴクゴク…はぁ……」


櫻井「……。」


聖輝「翔くん?」


櫻井「あぁ、このオシャレなレストランでお茶って何か乗らなくてね…」


聖輝「ふふっ、それこの間も言ってましたよ?」


櫻井「えっそうだっけ?」


聖輝「はい、銀座のレストランに連れて行ってもらった時に。」


櫻井「あぁ、あそこね。」


聖輝「あのお店の景色も綺麗でしたよね。」


櫻井「そうだね…でも、俺はこっちの方が好きなんだよね。」


聖輝「えっ?」


櫻井「薄暗い街並みに広がる光が綺麗なんだよね…ここ…」


聖輝「そう言われてみれば…銀座の方は街灯とかいっぱいありましたね。」


櫻井「綺麗なところだけどね。」


聖輝「でも…私は翔くんと一緒だったらどこでも嬉しいです。」


櫻井「えっ?」


聖輝「このオシャレなレストランでも、可愛い小物屋さんでも、近くの公園でも…どこでも…」


櫻井「聖子ちゃん……」


聖輝「……。」


櫻井「…それって…期待してもいいの?」


聖輝「えっ?」


櫻井「俺とだったらどこに行っても嬉しいってさ…俺のことが好きってこと?」


聖輝「えっあっいや……」


櫻井「……。」


聖輝「…こっこのお茶、すごく美味しいですね!」


櫻井「……。」


聖輝「このお茶すごく高そう…やっぱり静岡のお茶なのかな?」


櫻井「……ふふっ…」


聖輝「えっ?」

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