新・Beast〜獣たちに好かれた僕〜
第5章 カメレオン
聖輝「……あっ…」
狛犬「えっ?何か思い出したの?!」
聖輝「…時計…」
二宮「時計?」
聖輝「はい、その人…あの、時計してたんです!あの…何か不思議な形をした…」
狛犬「不思議な形?」
聖輝「はい!あの…何て言ったらいいんだろう…こう…クネクネしてるっていうか…」
二宮「ハァ…手掛かりにならないな。」
狛犬「うーん…クネクネって言われてもなぁ…」
聖輝「クネクネ……うーん……あっ!カメレオン!!」
二宮「えっ…?!」
「「「「「「「!?」」」」」」」
聖輝「えっ…?」
時計の話をした途端、辺りは一気に静寂に包まれた。
二宮「えっ?その人…カメレオンの時計してたの…?」
聖輝「はっはい!あの、こう表面の端っこにカメレオンの絵があって…」
狛犬「それってさ…えっと……こんな時計だった…?」
狛犬さんはスマホである画像を僕に見せてきた。
聖輝「…あっはい!これです!この時計をつけていました!」
トゥールビヨン・ベスティエール カメレオン…すごい名前だな…
狛犬「……。」
聖輝「…あの…どうしたんですか…?」
二宮「…分かったよ…お前が探してる人物…」
聖輝「えっ?!ほっ本当ですか?!」
二宮「信じられないけど…カメレオンの時計してるなら…間違いなくあの人だ…」
聖輝「おっ教えてください!!その人…誰なんですか?!」
二宮「………う…」
聖輝「えっ?」
二宮「……魔王……」