
狼からの招待状
第5章 化石の街
「〝Kスタァ〟の記者さん?」「フリーで使ってもらってるんです」歳を訊くと30前だと答えた。
「若くみえるけど…この仕事長いの?」珈琲カップを置き、「ジャーナリストの専門学校に通ってて、使い走りのアルバイトから始めました。10年くらい前です」笑顔になった。「そう…。ずっと芸能リポーターを続けていくつもり?」「海外での取材がしたいから、旅行ルポをやってみたいんです」
「夢があるんだね」紅い豆のスープを食べようとして、唇の端につけてしまう。少し熱く、ランチマットにも飛んだ。
「失礼」テーブルの上の紙ナプキンが、ユノに手渡される。ウンギョンが動くと、柑橘類の匂い。
「あの。ユノさん」顔を赤らめながら、「そのラスク、いただいていいですか」「あぁ…どうぞ」ウンギョンはユノのラスクを、自身の白いスープカップに入れる。オニオンが香り立った。
隣のテーブルに銀のピッチャーを置いたウェイターが、入り口の家族連れのほうにいく。
「朝から食欲だね。若いよ」「ユノさんのラスクが、美味しいんですよ」
ハッシュド・ポテト、プレーンオムレツ。焼きベーコンにオレンジジュース、小さなパンケーキ。
「若くみえるけど…この仕事長いの?」珈琲カップを置き、「ジャーナリストの専門学校に通ってて、使い走りのアルバイトから始めました。10年くらい前です」笑顔になった。「そう…。ずっと芸能リポーターを続けていくつもり?」「海外での取材がしたいから、旅行ルポをやってみたいんです」
「夢があるんだね」紅い豆のスープを食べようとして、唇の端につけてしまう。少し熱く、ランチマットにも飛んだ。
「失礼」テーブルの上の紙ナプキンが、ユノに手渡される。ウンギョンが動くと、柑橘類の匂い。
「あの。ユノさん」顔を赤らめながら、「そのラスク、いただいていいですか」「あぁ…どうぞ」ウンギョンはユノのラスクを、自身の白いスープカップに入れる。オニオンが香り立った。
隣のテーブルに銀のピッチャーを置いたウェイターが、入り口の家族連れのほうにいく。
「朝から食欲だね。若いよ」「ユノさんのラスクが、美味しいんですよ」
ハッシュド・ポテト、プレーンオムレツ。焼きベーコンにオレンジジュース、小さなパンケーキ。
