
狼からの招待状
第5章 化石の街
「ユノ先輩は甘いデザートが好きって、グレからきいて…」口いっぱいにケーキを詰め込んでいたが、うんうんと頷く。
「一気に5個、食べたこともある。あぁ─、明日からダイエット」満足げに、紅茶を飲む。フライは目を丸くして…笑い出した。「これでも、苦いコーヒーを入隊中に飲めるようになった。俺も大人になったものだな─」「煙草なら…軍隊で覚える人はいるらしいですが」笑いながら、フライは応える。
「そうだ」指の焦げ茶色のチョコを舐め、「悪いがまた…チャンミンを頼む。─グレと…二人に」「お仕事ですか」「予備軍訓練─さ。3週間…。召集令状が来た」「ご帰国ですね、それなら」
いったん、止んだ風が微かに再び吹く─その風に乗って灰褐色の鳥が、谷の底の村めがけ鋭い声で鳴き、滑空していった。
「一気に5個、食べたこともある。あぁ─、明日からダイエット」満足げに、紅茶を飲む。フライは目を丸くして…笑い出した。「これでも、苦いコーヒーを入隊中に飲めるようになった。俺も大人になったものだな─」「煙草なら…軍隊で覚える人はいるらしいですが」笑いながら、フライは応える。
「そうだ」指の焦げ茶色のチョコを舐め、「悪いがまた…チャンミンを頼む。─グレと…二人に」「お仕事ですか」「予備軍訓練─さ。3週間…。召集令状が来た」「ご帰国ですね、それなら」
いったん、止んだ風が微かに再び吹く─その風に乗って灰褐色の鳥が、谷の底の村めがけ鋭い声で鳴き、滑空していった。
