
狼からの招待状
第7章 ブルー・クリスマス
「任せるが、─ジャスミン。お前ひとりじゃ忙しいだろ…」「リューが、手伝いに来てくれます」「そうか。臨時のパートで頼もう。バイト代は…、クリスマスのお祝いと、この前のこともある。上乗せするよ」「リュー、喜びます」笑顔になったジャスミンに、フライが「バーテンダースクールどう?」「留年しないように、真面目に通います」「その調子。…グレも今夜はアパートで勉強してる」「エスコートの…、バイトじゃなかったんですか」「来月、クリスマスはそれで忙しいだろうけど。最近は実習のレポートをまとめてる」「フライ。腹減ったろう? ジャスミンと何か作って食え」
立ち上がるジャスミン。「兄貴…何がいいですか」「おれはコーヒーだけでいい」
身軽に隣のキチネットに入る。サロンエプロンをジャスミンに、自分はテーブルクロスを巻きつけるフライ。
……コーヒーをジャスミンが運ぶ。
「兄貴」「どうした」「グレの分も、持っていってやりたいんです。いいですか」「食材がそんなにあったのか。使ってくれ」「マスター」「うん?」マグカップを取り上げる。「僕。明日早いんで、頂いて、家で朝に食べます」「そうか。じゃ熱いの持ってけ」
立ち上がるジャスミン。「兄貴…何がいいですか」「おれはコーヒーだけでいい」
身軽に隣のキチネットに入る。サロンエプロンをジャスミンに、自分はテーブルクロスを巻きつけるフライ。
……コーヒーをジャスミンが運ぶ。
「兄貴」「どうした」「グレの分も、持っていってやりたいんです。いいですか」「食材がそんなにあったのか。使ってくれ」「マスター」「うん?」マグカップを取り上げる。「僕。明日早いんで、頂いて、家で朝に食べます」「そうか。じゃ熱いの持ってけ」
