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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第10章 間違いと後悔

『好きな子なら、大事にするべきだろう』


じーちゃんはもっともなことを言う。

『澄は、その子を大事にしてるって胸張っていえるのか?』


机に伏せられている写真に目を落とした。


『大事に……してた、つもりだったけど、間違った』


『はぁー……、なぁ澄。こういう写真を撮られてしまう可能性や、どれだけ相手を傷つける行為か考えたか?』


『……いや、』


もうそのあとの説教たるもの、すごく長かった。


主に人間性を叩きのめされて、人を大事にすることの重要性をしこたま叱られた。

でもなにひとつ、じーちゃんに反論できることはない。



俺は好きな子を大事にしなかった。


欲情に負けて理性を飛ばして、色葉を大事に扱わなかった。


だから色葉は、こんな写真を撮られてしまった。




……いや、写真だけなら……まだマシだったのに。

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