放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)
第3章 ハジマリの日
肩をやさしくおされてソファに座らされたあたしは、隣に座る小笠原君の顔さえ見る余裕もない。
小笠原くんは、ソファの背もたれを一度手前に引いてから倒し、簡易ベッドのサイズに変えてしまった。
「そんな緊張しないで」
耳もとに落とされた声に、びくっと肩が跳ねる。
ほんの一瞬、小笠原くんを確認するために見上げた目が彼のと交わってすぐ、
くるりと視界が反転した。
「……きゃっ」
見ればすぐそこに小笠原くんの綺麗な顔。
あっという間に押し倒された。
向き合ったまま、片手を繋いでいるのは押し付けようとか乱暴なものじゃない。
「……怖い?」
「……こわく、ない……っん」
「そ。よかった」
そういった小笠原くんは、あたしに顔を近づける。
……チュ。
ドキドキするようなリップ音とともに、首元に降り注ぐのは、彼のくちびる。
何度も触れる唇があまりに優しくて、吐息が乱れ始めて、そのたびにビクッと体が震える。
「……キスだけでそんな感じんの?」
「……そんなこと、言わないで……」
こんなに余裕ないあたしをほんの小さく笑った彼は
羞恥をあおる妖艶な笑みをうかべ、あたしの制服のリボンをするりと外してしまった。
「……え」
戸惑った一瞬のこと。
綺麗な歯の隙間から、赤い舌がいたずらっぽく顔をだして、
首筋をたどるように舐め始めた。
ゾクゾクっと背筋になにかが走る。
「……、あぁ……んっ……」
甘い刺激。漏れちゃった声が恥ずかしくてたまらない。
唇をぎゅっと噛みしめる。
「……声、ほんとえろいね」
そんなこと……言わないで。
「恥ずかし、い……っ……、あ……ふ」
我慢したいのに、声が出ちゃうんだもん……。
吐息が熱くなって、余裕なんてどこにも見当たらないそんなあたしに
ちゅうっと鎖骨に吸い付かれて、痛みが走った。
……なに、これ?
ちゅぱっと唇を離した彼と、目が合う。
とろんとした視界で「なにしたの?」とそこに手を当てて聞けば、
「キスマークつけたくなっちゃった」
彼はそういってボタンに手をかけた。
「……姫路さんがあんまり可愛いから、つい」
か、可愛い、なんて。
余裕たっぷりの目、口元には微かに笑みが浮かんでいる。
小笠原くんは、ソファの背もたれを一度手前に引いてから倒し、簡易ベッドのサイズに変えてしまった。
「そんな緊張しないで」
耳もとに落とされた声に、びくっと肩が跳ねる。
ほんの一瞬、小笠原くんを確認するために見上げた目が彼のと交わってすぐ、
くるりと視界が反転した。
「……きゃっ」
見ればすぐそこに小笠原くんの綺麗な顔。
あっという間に押し倒された。
向き合ったまま、片手を繋いでいるのは押し付けようとか乱暴なものじゃない。
「……怖い?」
「……こわく、ない……っん」
「そ。よかった」
そういった小笠原くんは、あたしに顔を近づける。
……チュ。
ドキドキするようなリップ音とともに、首元に降り注ぐのは、彼のくちびる。
何度も触れる唇があまりに優しくて、吐息が乱れ始めて、そのたびにビクッと体が震える。
「……キスだけでそんな感じんの?」
「……そんなこと、言わないで……」
こんなに余裕ないあたしをほんの小さく笑った彼は
羞恥をあおる妖艶な笑みをうかべ、あたしの制服のリボンをするりと外してしまった。
「……え」
戸惑った一瞬のこと。
綺麗な歯の隙間から、赤い舌がいたずらっぽく顔をだして、
首筋をたどるように舐め始めた。
ゾクゾクっと背筋になにかが走る。
「……、あぁ……んっ……」
甘い刺激。漏れちゃった声が恥ずかしくてたまらない。
唇をぎゅっと噛みしめる。
「……声、ほんとえろいね」
そんなこと……言わないで。
「恥ずかし、い……っ……、あ……ふ」
我慢したいのに、声が出ちゃうんだもん……。
吐息が熱くなって、余裕なんてどこにも見当たらないそんなあたしに
ちゅうっと鎖骨に吸い付かれて、痛みが走った。
……なに、これ?
ちゅぱっと唇を離した彼と、目が合う。
とろんとした視界で「なにしたの?」とそこに手を当てて聞けば、
「キスマークつけたくなっちゃった」
彼はそういってボタンに手をかけた。
「……姫路さんがあんまり可愛いから、つい」
か、可愛い、なんて。
余裕たっぷりの目、口元には微かに笑みが浮かんでいる。