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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第3章 ハジマリの日

片手はボタンを2つほど外し、唇は耳を這う。



「……っん」


ゾクゾクっと背筋が伸び上がって、声を抑えるのに必死なあたしを、愉しむように見ている薄茶色の瞳。


そして、静かに問われた。


「……唇にキスしてもいい?」


そんなの、頷いちゃうに決まってる。


小さくうなずくあたしの視線は、もう彼の唇。


「……ふ」


思わず、といった様子で笑った彼は

優しく押し付けるように唇を落とした。


初めて重なるキスのぬくもりに、ドクンと心臓が跳ね上がる。



離れては吐息交じりに重なる唇はなんとも官能的で。


いつのまにか夢中になってキスをかわしていた。


……ぼうっと、する。

なにもかも、わからなくなりそう。


気持ちいい。キスって、こんな……なんだ。


麻薬のようなキスにかき乱されて。


「……かわい」


小笠原くんの声がたしかにそう言ってくれた。


その瞬間。



「……っ!」



彼の手は肩からあたしの体を伝って、服越しに胸に触れた。



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