テキストサイズ

放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第11章 放課後の約束

下校時間、あたしはサラとミナと昇降口へと歩いていた。


ちょうど下駄箱に手を伸ばした時、


「おーい、澄くーんっ!」


一階の廊下から甲高い女性の声と駆けていく足音が聞こえてきた。


名前にどきっとして振り返れば、廊下で足を止める澄くんと、駆け寄る姫芽先輩の姿が少し離れたところに見えた。



「ひさしぶり~!」


「……姫芽先輩、かわんないですね」


「相変わらずクールだねぇ、モテるでしょ」


「さぁー」


「ねぇお茶しようよ! わたし今日このために新幹線乗ってきて帰るのもったいないから!」


「あいにくお腹いっぱいです」


「いいからぁ~! 友達でしょうが!」


腕を組まれて引きずられるように歩く澄くん。


伏せ気味だった視線が上がって、あたしに留まったとき、心臓が跳ねた。



――ドクン、ドクン。



澄くんも一度動きを止めて、まるで時間が止まったみたいに感じる。


ストーリーメニュー

TOPTOPへ