
放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)
第11章 放課後の約束
でもそれは一瞬で、すぐに時間は動き出す。
目をそらしてあたしを横切りながら先輩の腕をほどくと、
何事もなかったのように靴を履き替えて歩き始めてしまった。
「待ってよ澄くん! もうー、早いってば!」
駆けていく姫芽先輩から大人っぽくて女性らしいフレグランスの香りがした。
……あの人が、澄くんの元カノなんだ。
しばらく二人の姿を目で追っていると、ミナが眉間に皺を寄せて唇を尖らせる。
「姫芽先輩ひどくない? 小笠原くんのことこっぴどく振ったらしいのに、またああやって絡むとかぁ。思わせぶりもいいとこでしょ。小笠原くんかわいそう」
「……思わせぶり? どういうこと?」
首をかしげると、ミナは続けた。
「さっき東っちに聞いたんだけど、姫芽先輩に振られて小笠原くんってものすごい落ち込んだらしいよ。ほら、彼、授業中しょっちゅう寝てるでしょ?」
そういわれてすぐに思い浮かぶ、澄くんの愛しい寝顔。
「うん……寝てるね」
「あれって、振られたショックで不眠っぽくて、学校で寝ちゃうんだって。サボりかと思ったらそんな繊細な理由だったんだよ~」
「振られたショック? 澄……小笠原くんが?」
「うん。不眠になるくらい姫芽先輩のこと好きだっただろうねぇ~。
小笠原くんってそもそもずっとカノジョとっかえひっかえだったらしいんだけど、姫芽先輩に振られてから
『もう彼女要らない』って宣言して、彼女つくってないらしいよ」
ドキンドキンと暴れるように心臓が動いている。
そんなに好きな人がいたんだ。
なのにどうしてあたしと、あんなことしてたんだろう?
なんて、その答えはもう出てる。
あたしと彼はただ欲を満たすだけの――セックスする友達だから。
目をそらしてあたしを横切りながら先輩の腕をほどくと、
何事もなかったのように靴を履き替えて歩き始めてしまった。
「待ってよ澄くん! もうー、早いってば!」
駆けていく姫芽先輩から大人っぽくて女性らしいフレグランスの香りがした。
……あの人が、澄くんの元カノなんだ。
しばらく二人の姿を目で追っていると、ミナが眉間に皺を寄せて唇を尖らせる。
「姫芽先輩ひどくない? 小笠原くんのことこっぴどく振ったらしいのに、またああやって絡むとかぁ。思わせぶりもいいとこでしょ。小笠原くんかわいそう」
「……思わせぶり? どういうこと?」
首をかしげると、ミナは続けた。
「さっき東っちに聞いたんだけど、姫芽先輩に振られて小笠原くんってものすごい落ち込んだらしいよ。ほら、彼、授業中しょっちゅう寝てるでしょ?」
そういわれてすぐに思い浮かぶ、澄くんの愛しい寝顔。
「うん……寝てるね」
「あれって、振られたショックで不眠っぽくて、学校で寝ちゃうんだって。サボりかと思ったらそんな繊細な理由だったんだよ~」
「振られたショック? 澄……小笠原くんが?」
「うん。不眠になるくらい姫芽先輩のこと好きだっただろうねぇ~。
小笠原くんってそもそもずっとカノジョとっかえひっかえだったらしいんだけど、姫芽先輩に振られてから
『もう彼女要らない』って宣言して、彼女つくってないらしいよ」
ドキンドキンと暴れるように心臓が動いている。
そんなに好きな人がいたんだ。
なのにどうしてあたしと、あんなことしてたんだろう?
なんて、その答えはもう出てる。
あたしと彼はただ欲を満たすだけの――セックスする友達だから。
