
放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)
第12章 夏祭りと毒林檎
えっと、沈黙してしまう前に、次の質問。
「あの……えと、そうだ。何色が好きですか?」
「はは、またインタビュー形式だ。んー、黒とか、青とか?」
「黒と青……」
っていったら、
うつろうつろとしながら板書を追う澄くんの手に握られたシャーペンの色。
なんて、あたしストーカーみたいだな……。
「姫路さんの好きな色はピンク?」
「うん……なんでわかるの?」
「なんとなく。姫路さんの好きな色も映画も、俺のイメージ通りかも」
そんな何気ない言葉に、ドキドキと胸が鳴る。
「次は……好みの髪形はありますか?」
「髪型? えー、ポニーテールとか?」
「じゃあ、血液型は?」
「すげー、質問攻めだ。O型。そっちはAでしょ」
「ううん、あたしもO型だよ」
「へー、意外」
「澄、色葉ちゃん! ふたりとも屋台スルーしすぎ! どっか並ぼうぜ!」
後ろから東くんに指摘されてしまってやっと気づいた。
緊張に急かされるように話に夢中になって、気づけばお祭りのことなんて忘れてただ人混みに流されていたらしい。
「姫路さんは何食べたい?」
「え……っと、林檎あめ」
「……かわい」
え?
聞き違いかもしれないから、赤くなったらダメなのに。
顔を背けながら列に並んだ。
「あの……えと、そうだ。何色が好きですか?」
「はは、またインタビュー形式だ。んー、黒とか、青とか?」
「黒と青……」
っていったら、
うつろうつろとしながら板書を追う澄くんの手に握られたシャーペンの色。
なんて、あたしストーカーみたいだな……。
「姫路さんの好きな色はピンク?」
「うん……なんでわかるの?」
「なんとなく。姫路さんの好きな色も映画も、俺のイメージ通りかも」
そんな何気ない言葉に、ドキドキと胸が鳴る。
「次は……好みの髪形はありますか?」
「髪型? えー、ポニーテールとか?」
「じゃあ、血液型は?」
「すげー、質問攻めだ。O型。そっちはAでしょ」
「ううん、あたしもO型だよ」
「へー、意外」
「澄、色葉ちゃん! ふたりとも屋台スルーしすぎ! どっか並ぼうぜ!」
後ろから東くんに指摘されてしまってやっと気づいた。
緊張に急かされるように話に夢中になって、気づけばお祭りのことなんて忘れてただ人混みに流されていたらしい。
「姫路さんは何食べたい?」
「え……っと、林檎あめ」
「……かわい」
え?
聞き違いかもしれないから、赤くなったらダメなのに。
顔を背けながら列に並んだ。
