
放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)
第12章 夏祭りと毒林檎
「姫林檎でも結構な量あると思うけど姫路さん一人で一本食べれる?」
「あ……そっか」
「ふたりでたべよっか」
目を見開いて澄くんを見上げる。
「どーした?」
あめを一緒に食べるっていう発言に対して、そんなポーカーフェイスでいられるの?
そうだよね。
あたしたちは、いろんなことをしちゃったんだから、林檎あめを一緒に食べるくらいそんなに意識することじゃない。
「うん。一緒に食べる」
そう答えたときには澄くんが屋台のお兄さんにお金を渡してしまっていた。
「あ、お金……!」
「いいよ。誕生日プレゼント」
「誕生日……全然違うんだけど」
「いいから奢られとけ、こんくらい」
「ありがとう……」
お礼をしつつも、澄くんのこういうてきとうな発言を聞くのは二回目だなってちょっと嬉しくなる。
双子とか、誕生日とか、突拍子もないこというときがあるって、知ってる人きっと少ないよね。
「まいど~。どれでも選んでねー!」
屋台のお兄さんに言われて目を落とせば赤、黄色、青、ピンク、様々な色の林檎あめが並んでいる。
「あ……そっか」
「ふたりでたべよっか」
目を見開いて澄くんを見上げる。
「どーした?」
あめを一緒に食べるっていう発言に対して、そんなポーカーフェイスでいられるの?
そうだよね。
あたしたちは、いろんなことをしちゃったんだから、林檎あめを一緒に食べるくらいそんなに意識することじゃない。
「うん。一緒に食べる」
そう答えたときには澄くんが屋台のお兄さんにお金を渡してしまっていた。
「あ、お金……!」
「いいよ。誕生日プレゼント」
「誕生日……全然違うんだけど」
「いいから奢られとけ、こんくらい」
「ありがとう……」
お礼をしつつも、澄くんのこういうてきとうな発言を聞くのは二回目だなってちょっと嬉しくなる。
双子とか、誕生日とか、突拍子もないこというときがあるって、知ってる人きっと少ないよね。
「まいど~。どれでも選んでねー!」
屋台のお兄さんに言われて目を落とせば赤、黄色、青、ピンク、様々な色の林檎あめが並んでいる。
