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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第13章 夏祭りと告白

ふいっと視線を逸らすとそのまま受付操作をし始めた。



点灯する矢印の方向に進んでいくと、廊下の奥に部屋の番号がここに入れといわんばかりに、ピンク色に点滅している。


――ガチャ。


澄くんが開いた扉にあたしも続けて入室すると。


「わぁ……綺麗。なにこれ……」


彩度の低い柔らかな色味のゴールドやベージュ、アイボリーを配色したラグジュアリーなデザインの空間。



広い部屋にキングサイズのベッドが置かれて、テーブルとふかふかしそうなソファが少し離れたところに置かれている。



大画面のテレビに、冷蔵庫に……あっちには、浴室?


すっごく綺麗にみえて、しばらく目を輝かせながら見渡していたと思う。


いつのまにか、じっとりとかいていた汗が冷房で冷えていたみたい。


「……っくしゅ」


ちょっと寒くなってきた。



「汗冷えるよね。風呂入ってきたら?」


「お風呂……?」


「わかそうか?」


そう言って浴室に向かう澄くんについていくと、見たこともない広いサイズの浴槽がそこにあった。


白い陶器みたいな楕円のお風呂。
取っ手のゴールドは上品に輝いてる。


体を洗う場所も、少し広すぎる。


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