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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第13章 夏祭りと告白

――キュ。


蛇口をひねる音がして、シャワーで浴槽を流し続ける澄くん。


「なんで流すの?」

「あ、なんとなくだから。ここのホテルは綺麗だと思うけど一応ね」


その意味もよくわからなかったけど、とりあえず綺麗にしてるみたい。


「なんでお風呂こんなに広いのかな」


「それはだって、大人が二人余裕で入れないといけないわけだし」



さらりと返ってきた答えに、口があんぐりと開いた。


目からうろこだ。


カップルって、一緒にお風呂入るんだ。


そっか。それもそっか……。


「あ、いや・ちがうからね。俺らが入るって意味じゃないから……」


「え!? う、うんわかってるよ」


「じゃあなんでそんな赤くなんの」


それは、想像してしまったからで……もう恥ずかしい。


シャワーの音が止まって代わりにお湯をためる音が響き始める。


「風呂沸くまで向こう行こ」


するりと、あたしの横をすり抜けて先に浴室を出て行く。



ドドドドと大きな音を立ててゴールドの蛇口から流れ込む大量のお湯。



広い空間、鏡、たちこめる湯気。


上に下に横、みわたせば見渡すほど落ち着かない気持ちになる。



……広いお風呂って、ちょっと怖いかも。



そう思いながら浴室を出た。

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