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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第14章 夏祭りと朝焼け




SIDE小笠原 澄





色葉と一緒に湯舟に浸かっている。


白くて豊満な胸をきわどく隠す細かな泡。


ふくらみを主張するように形どる泡に、心臓がバクバク音を立て始める。


化粧していつもより少し大人っぽい色葉の頬が熱に染まって。


「……はぁ」


熱を含む吐息が尋常じゃないほどえろくて。



隣の方が恥ずかしくないという謎理論のせいで、俺のは完全に反応しきってる。



腹までつきそうなほどそそり勃って、心臓がバクバクなって……でも俺は、ぜったいに手を出さない。



出したら、今までの俺と何も変わんないから。



色葉を大事にしたいんだ。


俺なんかに流されてんなよ。


「暑いね……」


「うん」


でも俺は今出れないから。


「先体洗ったら。俺、目ぇ閉じてる」


よそを向いて目を閉じると、「うん……」という恥ずかしそうな声とともに、水から上がる音が浴室に響き、泡の波が打ち寄せる。



――まるで蛇の生殺しだ。




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