テキストサイズ

放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第4章 懐疑的なキス

こんな一日の始まり方で、一限が始まった。


「じゃあ次の問を、寝ている小笠原くん」


先生に罰としてあてられた問を少し眺めた彼は「20.0です」とあっさりと返した。



……小笠原くんっていつもそう。

小笠原くんが先生をぶったぎるときスカッとするよね、なんてミナとサラと話していたこともある。


どんなに授業中寝ていても勉強はできるみたいで。


……やっぱり、すごくかっこいいな。


「じゃあ次資料集を出してください」


先生の声で、机の奥から資料集を取り出した時


「……んっ」


胸に本の角があたってしまって、ビクッと体が反応した。


思わずこすって尖った感覚を消したくなる。


……やっぱり昨日からあたしの体、鋭敏になってる気がするよ。



とたんに頭の中に広がってしまう光景。



あたしの胸をぺろぺろと舐めていた小笠原くん。


ベージュの前髪から上目遣いの薄茶の瞳がいやらしくあたしの反応をみていて。


刺激にあたしはずっと喘いでた。



そんなことをちょっと思い出しただけで、下腹部がきゅんと痛みだす。


……どうしよう。
なんか、すっごく切ない……。



一度姿勢を正すふりをして、椅子にあそこをおしつけたら声が出そうになって、口元を両手でおさえて、おもいっきり俯いた。


あ……、やだ。


秘部に湿った感覚がするの。


ん……、むずむずして仕方ないよ。

机の下で誰にもばれないように足をくんで、太腿をこすり合わせる。


だけどこんなのじゃ全然たりないみたいに、体がうずいちゃう……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ