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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第4章 懐疑的なキス

「姫路さん具合悪いの?」


心配そうな先生の顔。


「……はい」


「今度から我慢しなくていいのよ! 小笠原くんお願いね!」


「はい」



返事をした小笠原くんがあたしの席まできて、



「さっき真っ青だったから心配で見てたんだ」



クラスメイトが見ている手前か、そんな嘘をついてからあたしの手を引いた。



あ……椅子、濡れているかも。



そういう不安も小笠原くんにはバレていたようで、椅子はさっと机の下にしまわれた。

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