
放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)
第6章 初夏の体操着
朝のHRが終わった。
すでに着替えをすませているあたしたち3人は他の生徒よりのんびりと、一限に向けて体育館へ向かっている。
「姫路さん」
――ドキ。
急に呼ばれた声にびっくりした。
……嬉しい方の驚き。
ミナ、サラとともに肩越しに振り返ると、そこにいるのは……やっぱり澄くんだ。
話しかけられただけでこんなに嬉しくてドキドキと心臓が動いてる。
「姫路さんのこと、先生が呼んでたよ」
耳に心地のいい落ち着いた低い声。
指さしているのは職員室の方角だ。
「……あ、うん、わかった。ありがとう」
澄くんはこくりと頷いて返すと、職員室につながる渡り廊下を歩き出した。
「ごめん、サラとミナは先に行ってて」
あたしも渡り廊下のほうへと踵を返す。
「「りょうかーい」」
ふたりに軽く手をふり、澄くんにだいぶ遅れてついていく形で廊下を歩いていく。
ひとけが無くなった薄暗い特別棟は職員室や資料室なんかがあるんだけど、そこへたどり着いたとき。
「……こっち」
特別棟から分岐してつながる部室棟の入り口に立った澄くんに手招きされて、澄くんは銀色の鍵をちらつかせた。
その瞬間、これは先生からの呼び出しじゃなくて、澄くんからの呼び出しなんだって、確信に変わる。
……嬉しい。
ふわふわと気持ちが浮き立っていく。
すでに着替えをすませているあたしたち3人は他の生徒よりのんびりと、一限に向けて体育館へ向かっている。
「姫路さん」
――ドキ。
急に呼ばれた声にびっくりした。
……嬉しい方の驚き。
ミナ、サラとともに肩越しに振り返ると、そこにいるのは……やっぱり澄くんだ。
話しかけられただけでこんなに嬉しくてドキドキと心臓が動いてる。
「姫路さんのこと、先生が呼んでたよ」
耳に心地のいい落ち着いた低い声。
指さしているのは職員室の方角だ。
「……あ、うん、わかった。ありがとう」
澄くんはこくりと頷いて返すと、職員室につながる渡り廊下を歩き出した。
「ごめん、サラとミナは先に行ってて」
あたしも渡り廊下のほうへと踵を返す。
「「りょうかーい」」
ふたりに軽く手をふり、澄くんにだいぶ遅れてついていく形で廊下を歩いていく。
ひとけが無くなった薄暗い特別棟は職員室や資料室なんかがあるんだけど、そこへたどり着いたとき。
「……こっち」
特別棟から分岐してつながる部室棟の入り口に立った澄くんに手招きされて、澄くんは銀色の鍵をちらつかせた。
その瞬間、これは先生からの呼び出しじゃなくて、澄くんからの呼び出しなんだって、確信に変わる。
……嬉しい。
ふわふわと気持ちが浮き立っていく。
