放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)
第2章 関係のハジマリ
「姫路さん、東のことめちゃくちゃ見てたよね。好きなの?」
好き……!?
一瞬あっけにとられてから、思いっきり首を横に振る。
「じゃあなんであんなに見てたの?」
薄茶色の瞳があたしを貫いて。
まるで見透かすようにもうひとつ爆弾を落とした。
「友達の彼氏だもんね。簡単に好きなんて言えないよね」
「……ちが、ちがうよ。好きなんかじゃ」
「いいよ、言わないから。たぶん」
……、多分って言った!?
多分じゃだめ。絶対にだめ!
だってほんとうに好きなんかじゃないもん……!
「違うの……! 誤解しないで!」
ミナとの友情の危機にさらされた焦りで、思わず大きな声が出てしまった。
「じゃあ、なんで見てたの?」
それはまるで見透かすような目だった。
「姫路さん、東のこと”うっとり”とかそういう次元じゃない目で見てたよね。もっと……“性的な”目」
かぁっと頬が熱くなる。
それは、図星を認めるような火照り方で。
「東と姫路さんの友達がセックスしたって聞いたから、むらむらしちゃったの?」
今、完全に図星をさされた。