テキストサイズ

放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第8章 放課後の教室で

「数学?」


こっちを向く、ポーカーフェイスなのにどこか優しい表情。


……澄くんの匂い。この甘い香りが一番好き。



「うん……。わからないのは、ここと、ここなんだけど」


「これはーー……」



すごい、するすると頭に入っていく。


澄くんは本当に頭がいいみたい。



プリントはとんとんと進んで、あっという間に全問の答えが埋まった。



「……すごいなぁ。澄くん。本当にありがとう」


「ご褒美は?」


そう言って控えめに唇を突き出す澄くん。


キスして、そう表情が言ってる。


そんな……恥ずかしいよ……。


かぁっと頬が熱くなっていく。



「……ちゅ」



唇で優しく触れて、温もりからすぐに離れると、


「全然足りない」


いじわるな澄くんにせがまれる。



次は色っぽく口を開いて赤い舌をちらりと見せていて、


「……っ」



どきどきしておかしくなりそうだけど、あたしだって……したいって思ってる。


澄くんの胸に飛び込んで、ゆっくりと舌をさしだし、絡めた。


「……はっ……ん」


どんどん体が熱くなっていく。



ちゅ、ちゅぷ……



いやらしい音が聞こえて、聴覚からも刺激される。


ああ、きもちい……。

もっとしたい……。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ