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放課後は、ヒミツの待ち合わせ。(R18)

第9章 先輩と傷跡

……全然帰る気分になれない。


「……はぁ」


あたしはひとり、一階にあるフリースペースのテーブルにスクバを置いて、窓の外を眺めていた。


サッカー部見学の歓声の声や、野球部の球を打つ音。吹奏楽部の楽器の音。


音をまぜこぜに聞きながら、そっと目を閉じる。


……次、いつ会えるのかな。


そうしていたら突然、頬に冷たい感触がして飛び上がった。


「きゃあっ!」


「あははっ、いい反応!」



お腹を抱えて笑っているのは、コーラのペットボトルを片手に持つ青井先輩だ。



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