
キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第8章 鬼畜変態野郎と再びセックス
セックスしたすぐあとは、ポヤンとしてフワフワ夢ごこちだけど、一分一秒と時がたつにつれて現実が襲ってきた。私は四つん這いになって、枕を叩きながらうなった。
「うああ!!」
またヤってしまった。どうしてこうも簡単に快楽に流されちゃうんだ。もっとしっかりしろよ。って叫びたいけど、お仕置だったことを思い出して、うなるのを止めた。お仕置って便利な言葉だ。
「……つかれた……」
ポスンッと寝そべって鬼畜変態野郎の方を向くと、タバコに火をつけてた。
「なんだよ」
「タバコ嫌い」
「ふぅ」
「ぎゃう!!?」
タバコ嫌いって言ってんのに、わざと顔面に煙を吹き掛けてきた。
「アハハ、何だその鳴き声。……バカか」
「~~ッッ!!」
一瞬の笑いはウソのように、すぐに真顔に戻して、ボヤーッとタバコを吸ってる。一言くらい文句を言ってやりたい気持ちがあるから、ムスッとにらんでると、大きい手が頭をワシャワシャとなでてきた。
「気持ち良かったぜ」
「ちっとも嬉しくないの!」
「じゃ、下手くそだったぜ」
「そーいうことじゃあない!」
「めんどくせーな」
またそうやってウザそうにする!って言いたい。でもそれを言ったところで相手にされないから、もう諦めて、タバコを吸ってる鬼畜変態野郎を眺めてることにした。
しかしこの先、大丈夫なのだろうか。処女を失ったことをバレないようにするっていっても、ここまでナカの感覚を植え付けられたら、さすがに未来の旦那様にバレそうだ。
それに、これ以上気持ち良いセックスを味わうことなんて一生ないと思う。演技力に自信はあるけど、気持ち良くないのにヘコヘコされてドヤ顔された日には、鼻で笑っちゃいそうだ。
でも、それも今は考えないことにしよう。家に帰ってたら、いくらでも時間はあるんだ。今は、この人と一緒に楽しく過ごしたい。
「おいこら、鬼畜変態野郎め~」
ニヤニヤしながら腕に抱きついてすり寄った。
「チッ、なれなれしい」
舌打ちした鬼畜変態野郎に口元がヒクヒクしてしまうけど、ここで引いたら負けなので、気にしないで引っ付いてることにした。
