キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第10章 鬼畜変態野郎と溢れる愛
「おまえを噛んだとき、おまえの【すべて】を見たと思った。俺も【すべて】を見られたと思った。俺だって自分の特殊な性癖を自覚している。でも、こうじゃなきゃ感じねーし、興奮出来ねえ。それでもおまえは応えてくれた。俺は【運命】に出会えたと思った。……おまえは違ったのか?」
「……そう、だけど。でも……」
「確かに最初はただの暇潰しだった。魔族がどんなもんか気になって、遊んでやろうと思った。でも、プレイをヤればヤるほど、おれに応えるおまえがかわいいと思った」
「じゃあ、いつから気づいてたの」
「魔王の娘だと気づいたのは、勇者が家に尋ねた日だ。盗撮事件のビデオを確認した知り合いが教えてくれた。勇者と魔王の娘が仲良くやってんだ。邪魔するべきじゃねーなと思って、身を引く覚悟をした」
「……いや、全然引いてないんだけど。そのあと全力で処女を奪ったよね」
「おまえに拒否されたらさすがに引くつもりだった。それが逆にオネダリされて、これはもう腹を括るしかないなと、大切な処女まで捧げてくれるんなら男として責任を取るしかないなと思って、おまえが寝てる間に、今回の計画について王宮に連絡して、あとは知り合いに動いてもらってた」
「なっ、何よ!だったらカフェのトイレで教えてくれてもいいじゃない!あんな別れ方ってないわよ!」
「別れるつもりもねーのに?むしろ夫婦になるために動いてたんだぜ。もし本当に別れるしか道がなかったなら、監禁してでもおまえを手元に置いた。別れるっていう選択肢は俺の中ではないぜ。トイレで言っただろ?責任は取るつもりだってな」
「……はっ!?」
確かに顔射をされたあと、キレイにしてくれているときに言われた。何それ、この人の言葉も何もかも、すべての感情が分かりにくい!
「何よそれ!私がどんな想いで!」
次の文句が出る前に、この人が首輪に触れてきた。