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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第2章 鬼畜変態野郎と首輪

「フフン、キツネ様はイイコなのよん」

ルンルン気分でいると、先ほど買ったチェーンを首にかけてきた。せっかくのルンルン気分が台無しだ。何で鬼畜変態野郎はそーいうのをぶっ壊していくんだろ。

思い切り反抗してやりたいけど、首輪を付けるまでうるさそうだ。付けたら大人しくなる&信頼関係が早く築けるのなら我慢してやる。どうせ家にいる間の一時のプレイだ。

「首輪をつける、この意味を改めて問おう」
「んー、主従関係の現れ?」
「まぁ、正解だ」

留め具である鈴の付いた南京錠をチェーンに通した所で、ピタリと指の動きが止まった。

「おまえは俺に飼われる。その証拠となる首輪だ。これを外すまで、俺がおまえのご主人様ってヤツだ」
「外すまで?首輪っておうち限定でしょ?」
「いいや、ずっとだ」

カチンッと鍵がかかる音がした。それはずっと繋がれるという音。私は取り返しのつかないことをしてしまった。

首輪をするのはおうち限定と思ってた。でも違った。この首輪が意味するのは、SMプレイとか甘っちょろいモノなんかじゃなかった。

これは、愛玩下僕動物としての始まりを意味するものだったのだ。

「簡単に外せるベルト型の首輪もある中、この首輪をえらんだのはおまえだ。自分でえらんで、俺の所に持ってきた」
「あれは!あんたが焦らせるから!」
「テメーが繋がれる首輪をテメーでえらんで持ってくる様は、とてもかわいかったぜ。しかも外れない首輪をえらぶなんてな。ああ、最高に良いセンスだ」

鬼畜変態野郎が笑った。あの時と違ってかわいいなんて思えなかった。むしろ憎しみが増した。また手のひらで転がされていた。

でも悪いのは私だ。あの時、突然のカウントダウンに焦ってよく考えずに行動した結果がコレ。自業自得だ。飼われるって意味を軽く考えていたキツネ様の失態だ。

「いや、待って。鍵があるんでしょ?返してよ」
「コレか?」

南京錠の鍵をつかんで、わざとらしく顔の前でユラユラと揺らす。そのしぐさにイラッとして、鍵を取ろうと手を伸ばした。鬼畜変態野郎が鍵を指で挟んだ。何かの魔法を使っているのだろう、神々しい光がまとっている。良き未来は見えなかった。

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