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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第2章 鬼畜変態野郎と首輪

「や、やめて!それだけは!それだけは止めて!」

鍵を無くす=首輪が外れない、という恐ろしい未来を回避するために、鬼畜変態野郎にすがり付いて懇願した。そんな私を真顔で見下ろした。

「俺は別だろ。コイツは天涯孤独で、俺が衣食住の面倒をみることになった。つまり俺がご主人様だ。ほら、キツネに似てるんだぜ。懐かれて参ったぜ。知り合いにそう言った時、おまえはそうだと言い、俺に飼われること、俺が主人になることを認めた」
「あれは無効でしょ!?話を合わせろって言ったのあんただよ!?」
「臨機応変に、と言ったぜ。嫌なら拒否すればよかっただけの話だろ。それをせずに認めたのはおまえだ。それともウソか?もしそうなら、また尋問をする必要があるな」

なんと!すでに言質をとられてた。あの時から鬼畜変態野郎のキツネ様を飼い慣らす作戦は始まってた。

首輪選びもそうだ。わざと焦らせて自らえらばせるように仕向けた。飼われることを意識させるために、テメーで選んだ道だと、愛玩下僕動物としての始まりの道を、自分自身で選んだと言わんばかりに。

しかもトドメは【ウソ】と【仲間】を使って、外堀を埋めるだなんて!こんなの言われたら逃げ道がない。何で魔族よりも魔族らしいことをしているの。

「引き返す道はもう残されてないぜ」

神々しい光に包まれてる指にぐっと力が入った。鍵がほんの少しだけ曲がった。サァーッと血の気が引いた。

「ダ、ダメ!それは!それだけは!」
「自分の言葉に責任を持つんだな」
「ああああああ!!!?」

グニャリと曲がった鍵。スペアの鍵もグニャッと曲げられて、しまいにはポイッと窓から捨てられた。

もはや絶望しか残されてない中、追い打ちをかけるかのように、首輪にリードを引っかけて、グイッと引っ張ってきた。

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