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キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~

第1章 鬼畜変態野郎とお漏らしプレイ


ガチャリと鍵の開く音が聞こえた。ゆっくりとノブが回るのを見ながら、懐からナイフを取り出した。さぁ来いと意気込んでいると、動いていたノブが止まった。

「どうしました?」
「いつものをやってもらってなかったと思ってな」
「いつもの?何ですか?」
「そこで土下座しろ」

ちょっと何を言っているのか分からなくてフリーズしてしまった。でも勇者である男は、いつもの土下座について、しなくてもいい説明してくれた。

「【今日もよろしくお願いします、ご主人様】って言いながら土下座しろ。そうされねーと燃えねーんだよ」
「……えっと」
「早くやれ。やらねー限り、扉は開けねーぜ。それとも何だよ、素人でも気取ってんのかよ、この愛玩下僕アニマル」
「なう!!?」
「さっさとやれ」

ここまで侮辱されたのは初めてだ。しかも土下座しろなんて普通は言わない。できることなら「キツネ様をバカにするんじゃねえ!死ねこの鬼畜野郎!」って、ののしってやりたい。

でも勇者討伐のためだ。ほんの少しの屈辱を我慢すれば、あの扉が開いて、勇者である男が出てくる。そしたらキツネ様の勝ちだ。栄光と土下座、天秤にかけても栄光が勝つ。屈辱だがやってやる。暴言と土下座の恨みを込めて、グサリグサリと刺してやる。

「やっ、やってやります!」

歯を食い縛りながらその場に正座した。それだけで屈辱を感じ、思わず歯ぎしりをしてしまう。でも、それでも栄光のためだと、頭を下げて言った。

「今日もよろしくお願いします、ご主人様」

何かもう泣きそうだった。悔しくて、歯がゆくて、何のために生きてるんだろうとか、土下座するために生まれたんじゃないのにとか、いろんなことを考えてしまった。

「これっぽっちも忠誠心を感じねーが、……まっ、いいだろう。ギリギリ合格だ」

絶対にグサグサ刺してやると思った。私の気が済むまでぶっ刺してやる。そう心に誓い立ち上がった。

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