キツネ様の日記帳~鬼畜変態野郎と〇〇プレイ~
第3章 鬼畜変態野郎と野外でお漏らしプレイ
「ほら、早くオイデ」
「……はっ!?」
ちょっと待って、少し落ち着いて考えよう。外で裸で四つん這いになって最後にオモラシプレイ、これ以上の醜態ってなに?
裸で四足歩行っていっても、例えば玄関先で靴を履いたあと、忘れ物を思い出したとする。ちょっとそこまでの距離のために靴を脱ぐのが面倒だって理由で、靴を履いたまま四足歩行で移動したりする。今の状況と似てる。
つまり、それを裸にしたバージョンって思えば、裸で四足歩行の難易度が下がるってわけで、そう考えると余裕で行ける。裸で四足歩行、全然イケる。
「行きまーす!」
「ああ」
「……行き、ます」
ポジティブに考えてみたけど、やっぱり最初の一歩が踏み出せない。一歩を踏み出す勇気があれば、こんなのお茶の子サイサイなのに。
「まだかよ」
「……行くの……」
地面についてる手に力を込めた。太陽の日差しが背中を焼いていく。その熱が体の中まで届いて、全身が沸騰しそうだ。
熱さのせいでクラクラする。だんだんと息が上がって、呼吸が荒くなって、やっぱりギブアップ!と思ったその時、思い切り首輪を引っ張られた。その勢いで、一歩だけ前に進んだ。
今まで必死に耐えていた、か細い糸がプチンッて切れた。
自らの意思でもう一歩踏み出した。一歩踏み出すと後は簡単で、もう二歩、三歩と手足を動かした。
たかが数メートルの距離に悩んでいたのがうそのようだ。あっという間に、鬼畜変態野郎の足元までたどり着いた。
少しの距離だったのに、まるで全力疾走したみたいだ。全身が燃えるように熱い。汗がにじんで、息も絶え絶えで苦しいし、喉が渇いた。